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依存の関係(共依存)
更新日:7月5日
はじめに
家族や友達、職場や学校、、対人のお悩みを抱えている人は多いと思います。
心理学者のアルフレッド・アドラーは人の悩みの9割は人間関係であると言いました。
お悩みを抱えている人の話を聞いていくと、その過去から現在まで、環境を変えても人付き合いを変えても、同じパターンの問題を繰り返して悩む人が多いです。
例えば、
怒る人と怒られる人、
依存する人とされる人、
見捨てる人と見捨てられる人、
批判的な人と批判される人、
拒絶的な人と拒絶される人、
コントロールする人とコントロールされる人、
過干渉な人と干渉される人、
虐待する人と虐待される人、
嵐のように予測不可能な人と翻弄される人、
上記のような関係を共依存と言います。
共依存とは?
過剰な依存の関係で
過剰な自己犠牲の上に成り立っている状態です。
※ 依存が全て悪いのではありません。
人や動物がお互いが助け合ったり、頼り合い生きることは当然のことです。
なぜなるの?
共依存の原因は、自分と自分以外の人との境界線が曖昧になり、コミュニケーションがうまく行かないことにあります。
共依存の苦しさ
共依存の関係は、
辞めたいのに辞められない、
抜け出したいのに抜け出せない、
繰り返したくないのに繰り返してしまう、
だから苦しいのですよね。
苦しい関係なのに、
親ってこんなものだ、、人って皆こんなものだ、、という人間関係の基本モデルにしてしまい、当たり前だと信じ込んでいるケースもあります。
共依存のメリット
依存関係には相互にメリットがある
とされています。
「え?苦しいのにメリットなんて無いよ」
と思われるかも知れませんよね。
テイカーとギバーに分かれます。
例を上げます。
「不機嫌になる人」と「機嫌を取る人」ですと、
「不機嫌な人」のメリットは、 不機嫌を巻き散らせば相手が機嫌を取ってくれて、物事が自分の思い通りになる。
「機嫌を取る人」のメリットは、機嫌を取れば、それ以上の不機嫌な感情を感じなくて済みます。
この場合、「機嫌を取る人」に問題があります。
✲不機嫌な感情への恐れ、
✲仮に不機嫌に反発したとして起こる更なる出来事への恐怖、
✲経済的なパワーバランスなど、何かで弱みを握られている関係、
✲見捨てられることへの恐れ、
人によって異なりますが、
どの共依存の関係にも、感じたくない感情への恐れがあります。
もし共依存が気になるなら、
ご自身と相手の関係のメリットとデメリットを書き出して、その関係や在り方を冷静に見てみると良いかも知れません。
共依存から脱却するには
苦しい依存の関係からどうすれば抜けられるのでしょうか?
相手に変わることを伝えたり望むのは難しいかもしれません。
心理学の世界では他人を変えることは出来ないとされています。
でも、自分を変えることは出来ます。
脱却へのステップ
①まずは、依存の関係であることを自覚する。
②限界点を決める
例、これ以上の要求はノーと言おう、そうなる前に辞めておこう、この態度は嫌だから距離を取ろう、、
③その依存のパターンを辞めると決める。
かなり大まかに言うとそんな流れで共依存は終わらせることが出来ます。
今苦しい関係で悩んでいる方からしますと、「そんな簡単に言われても💦」と思われるかもしれませんね。
何よりも大切なこと
自分に主体性を持つことを許すことだと思います。
自分の人生の舵取りをして良いのは自分だけです。
誰にも自分の人生を預けてしまわないことです。
他人に人生を預けてしまうのは何が怖いからなのでしょうか?
その恐れと向き合っていくことが最も大切だし、解消への近道です。
現実で起こる出来事は全て自分の内側が創り出しています。
自分の考え方の癖(信じ込み)に気づきて、未消化な感情を消化していくと、自己肯定感や自分への信頼はどんどん強くなっていきます。
そうなれば、知らぬうちに苦しい関係は終わります。
変わりたい想いがかあるなら誰でも変わることは出来ます。
そして誰だって必ず苦しい現実から抜け出せます。
